日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

地力向上と除草効果、一度に得られる石灰窒素

富山県立山町 織田さん

 富山県立山町で水稲、各種野菜などを栽培し、石灰窒素を18年以上使い続けている織田さんに寄稿いただいた体験記を紹介します。
 富山県中新川郡立山町で水稲1.5haを作付けしており、品種は早生の「てんたかく」が3分の1、残りは中生の「コシヒカリ」です。このほか母親が畑作を担当し、近所のスーパーや学校給食にイモ類、豆類を中心に食材を納入しています。
 中山間地域の特徴で山砂と粘土が混ざったような土質で乾田が多く、特に水持ちが悪い圃場では、代かきをしっかりしても、水をかけ流しにしておかなければ田面が出てしまうところもあります。常に用水から水を入れるためか、ノビエ、コナギ、タデ、ウリカワなど雑草の種類も多く、また数年前に農道拡幅工事があり、新たに設けられた畔の近くにはそれまで見なかったタイヌビエも出てくるようになりました。水持ちが悪い場合、水と一緒に養分が流出するほか、雑草に養分を取られることもあって地力が消耗してしまうようです。
 そこで、9月の「コシヒカリ」の稲刈りが終わると石灰窒素を20~30㎏/10a散布し、稲わらすき込みも兼ねてトラクタで浅めに耕起します。すると10月上旬には休眠覚醒した雑草たちが芽を出し、やがて秋の深まりとともに枯れていくため、翌年は圃場がかなりきれいになります。当地の場合は稲刈り後すぐに散布と耕起をし、また浅めに耕すことで雑草の種を地温の高い環境に置いてやることが大切だと考えています。
 地力向上と除草効果が一度に期待できるため、石灰窒素は今後も手放せません。
(掲載担当:日本カーバイド工業㈱ 一宮)

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    石灰窒素を18年以上使い続けている 織田さん

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