日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

石灰窒素散布によるノビエ防除

島根県出雲市 岸さん

 岸さんはJA職員として永年、営農指導に携わっていました。平成12年にノビエの大量発生に悩まされ、当時の上司に相談したところ、石灰窒素がノビエの休眠覚醒に効果があると聞き、水稲収穫後、10月初旬に2圃場で10a当たり40㎏および90㎏を試験的に散布したところ、11月初旬にノビエの発芽が確認できました。種子の休眠打破が認められ、圃場に落ちていた種籾(稲)の発芽も確認されたとのことです。ノビエの発芽量は40㎏圃場が多く、90㎏圃場ではノビエ種子が枯死し発芽量が少なかったと推察されました。
 石灰窒素散布後、15日間の平均気温は17.2℃でした。岸さんは「ノビエの大量発生はコンバインに巻き付くなど作業に支障を来し困り果てていましたが、石灰窒素を散布した後にノビエの発芽が確認できたときは本当に嬉しかったです」と語っています。
 JA退職時に水稲2.5ha、飼料米2.5haであった栽培規模は、休耕田の復活もあり、現在では水稲5ha、飼料米5haまで増えています。「休耕田を再生する計画もあり、石灰窒素の需要が増えると思います」と語る岸さんの今後ますますの活躍をお祈りします。

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