日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

稲わらすき込みで石灰窒素を30年以上使用

長野県立科町 宮澤さん

 北に浅間山、南に蓼科山を望む長野県北佐久郡立科町で、宮澤善一さんは稲わらすき込みで30年以上にわたって石灰窒素を使用しています。
 宮澤さんが石灰窒素を使うようになったのは、20代の頃に奥さまの実家から石灰窒素の話を聞いて、自分も使ってみようと思ったのがきっかけです。それからは、毎年欠かさず石灰窒素を使用しており、食味がよく、増収しているとのことです。
 立科町の平均反収は約660㎏ですが、宮澤さんは1割増しの720㎏の収量があるとのこと。また、収量が多い割には倒伏しにくいと感じおり、石灰窒素を使うと茎が丈夫になって、転びにくい稲姿になり、「いもち病」も出にくい感じがして、気に入って使っているそうです。
 「石灰窒素の施用量は20〜22㎏/10aで、稲わらが十分に腐熟しガスの発生が少ないため、稲の生育が良好になるのだと思います。また、土壌は粘土質ですが、稲わらをすき込んでいるため軟らかくてホクホクしており、そのうえ乾いても硬くならないので、トラクタの運転がスムーズになる効果があります」と宮澤さん。
 収穫した「コシヒカリ」は、近隣のホテル向けに出荷しており、食味がよいと好評だそうです。
 コンバイン+乾燥機が主流のなか、宮澤さんは「はぜ掛け」でお米をつくっており、手間を惜しまない真面目な宮澤さんの人柄と蓼科山の水、立科町の気温の寒暖差、そして石灰窒素が美味しいお米づくりを後押ししていると思いました。
(記:片倉コープアグリ㈱ 坂井政樹)

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    石灰窒素を30年以上使用している宮澤さん

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