日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

使い続けて約40年、稲わら腐熟には石灰窒素が欠かせません

長野県上伊那 有賀さん

 周囲を山に囲まれ、緩やかな傾斜が広がる長野県上伊那地域で元JA職員の有賀和幸さんは、水稲50aのほか、さまざまな野菜を栽培されています。
 この地域では、稲わらを腐熟させるために石灰窒素を使うことが習慣化されていて、有賀さんも農業を始めた当初から40年以上にわたり石灰窒素を使い続けています。
 そのためか、この地域の水稲の収量は630〜640㎏/10aと長野県のほかの地区よりも収量が多い傾向があるそうです。
 有賀さんは「秋口に石灰窒素で稲わらのすき込みを行うと有機物が分解されて土づくりができ、安心して化学肥料を入れることができます。最近はいろんな資材が多く出てきていますが、石灰窒素と同じ効果を持っているものはないですね」とおっしゃっていました。
 有賀さんは現在、JA菜園という大規模な圃場のCEO(最高経営責任者)としても活動されています。JA菜園では、アスパラガス、ネギなどを栽培しており、アスパラガスにはネズミ除け、ネギには収穫残渣のすき込みに石灰窒素が使われています。
 稲わら腐熟や残渣すき込みに石灰窒素を使用している有賀さん。今後は「大麦栽培時の除草やこの地区で最近問題となっている漏生イネによるコンタミ対策として、石灰窒素を使用することを検討したい」とのことです。
(記:片倉コープアグリ㈱ 金井里紗)

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    収穫間近の田んぼと有賀さん

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