日本石灰窒素工業会

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農家の使用体験記|技術情報

畑作・野菜経営に石灰窒素の効果を活かす

北海道厚沢部町 斉藤さん

 斉藤さんは、厚沢部町当路地区で畑作・野菜を経営しており、栽培面積は60haと大規模です。キャベツをつくり始めて20年以上になりますが、当初から根こぶ病対策として粒状石灰窒素を使っています。当路地区では、キャベツ生産者4戸全員が石灰窒素を使っているとのことです。
 定植作業は5月上旬から7月下旬にかけて行い、安全かつ効果的に使用するために、定植1週間〜10日前に石灰窒素(60㎏/10a)と炭カルを同時にブロードキャスターで散布します。その後、定植前にロータリーで整地を行い、畦立てした後、基肥として化成肥料NS604を80〜100㎏/10a施用します。春・秋は多めに、夏は少なめに施肥することを基本としています。石灰窒素を施用することで、今でも根こぶ病の被害がほとんどみられず、生育後半も肥切れせず生育旺盛で、毎年、安定的に平均5t/10aの収量を確保できていることから、斉藤さんは石灰窒素の効果を高く評価しています。
 そのほかに、豆類では砂地など地力のない畑で石灰窒素を使っています。施用量は大豆で20㎏/10a、小豆で40㎏/10aです。窒素が生育後半まで緩効的に効き増収すること、病害虫対策や雑草対策にも効果があることがその理由です。また、スイートコーン畑では低pHの場所に石灰窒素を投入してカルシウムの補給と酸度矯正を行い、正品収量の向上を図っています。
 「石灰窒素は、これからもわが家の経営には必要不可欠なので、今後も使い続けます」と力強いコメントをいただきました。
(記:江川厚志)

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