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農家の使用体験記|技術情報

土づくりで害虫予防 ~消毒に石灰窒素 野菜もきれいに~

名古屋市農産物品評会 市長賞 名古屋市 梶野十一さん

 名古屋市緑区の梶野十一さん(74)は、都市農業の担い手として多品目の農産物を生産している。ジャガイモは、土づくりを重視。病害虫を減らすため石灰窒素による土の消毒と、施肥に気を配る。名古屋市農産物品評会では毎年入賞し、2014年には最高位の市長賞に輝いた。
 梶野さんは大学卒業後、大阪で会社員生活を送っていたが、実家の農業を継ぐため1982 年に同区に戻り、露地野菜を中心に生産してきた。
 ジャガイモは、親から引き継いだ技術を生かす。こだわりは土づくり。2月上旬に粉末の石灰窒素を1a当たり10㎏ほど土に混ぜて約1ヵ月間寝かせ、消毒する。虫害を抑えるため、堆肥などの有機物も極力入れず肥料は化成肥料しか使わない。
 「土づくりを重視すると、薬剤をほぼ使わなくても、表面のきれいなものが収穫できる」と話す。
 ジャガイモはJAみどり桶狭間朝市と、地元スーパーの産直コーナーに出品。対面販売で、消費者の喜ぶ姿を見るのがやりがいだという。「品評会で受賞し、自分の農産物が良いものだと再確認できた。お客さんに対しても安全・安心と胸を張れる」と喜ぶ。
 夢は、県全域の農産物が集まる熱田神宮豊年講品評会での上位入賞だ。梶野さんは「まだ、入選経験しかない。上位入賞を果たせるような農産物をつくりたい」と熱意を見せる。
( 取材:愛知県JAみどり瀬戸口朋代通信員、転載協力:デンカ㈱)

この記事は「日本農業新聞」2017年10月3日の記事より転載させていただきました。

経営情報
1.5haでブドウやタマネギなど、年間およそ20種類の農産物を生産する。ジャガイモ「男爵薯」は、そのうち約1.5aで栽培。5月中旬から6月下旬にかけて収穫し、年間約100㎏を出荷。JAみどり桶狭間朝市の代表を務める。

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    品評会の賞状を手に、 畑で笑顔を浮かべる梶野さん

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