北陸地域の土壌は酸性雨等による環境ストレスを受けつつあり、土壌構造の不良化が広く進行しています。この対策に有機物の還元、堆肥化が必要ですが、有機 物残渣の処理時間や労力がかかるため、有効に使用されないのが現状です。石川県農業短期大学では、各種の有機物を利用した堆肥化試験を行っています。
山林根株を抜根・粉砕したものに、米ぬか、尿素、石灰窒素、堆肥化促進剤を添加、途中3回切り返し15ケ月で堆肥化できました。また、河川堤防の刈草処理でも、米糠、家畜と殺場廃棄物発酵肥料、石灰窒素を混合し、約6ケ月間農道上で 堆肥化しました。いずれも早く堆肥化できました。兼六園では、園内落葉小枝等の原材料30に石灰窒素100kg、米糠、酵素活性剤を混合し堆肥化が開始されま した。今後は、剪定枝葉を含め排出有機物を堆肥化し、土壌の健全な生産基盤と緑地の環境を維持するために、土づくりへの継続的な努力が望まれます。



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