(9)経済性


Q9−1 石灰窒素の経済性は、いかがですか?

A9−1 窒素質肥料として単純に窒素の価格で比較すると、硫安、尿素などに比べ割高になります。しかし、これらの窒素質肥料と異なり、肥効は緩効性で、肥持ちがよく、追肥を省略できる場合もあります。
また、除草や土壌センチュウの殺虫など農薬効果があり、除草剤、殺虫剤など薬剤の代替あるいは減農薬に効果的です。
さらには、副成分としてアルカリ分が約60%含有されており、石灰窒素20kg(1袋)は肥料用消石灰20kgに相当し土壌反応の矯正、作物の養分として高い効果があり、石灰の施用が1袋分節減(20kg)できます。
以上のように、追肥の回数減や石灰の補給、農薬および散布労力の器具機材の軽減、これら作業に必要な経費削減など、石灰窒素を総合的に評価すれば、省力的かつ経済的な資材であり、決して高いとは云えず、むしろコストダウンに寄与できる農業資材です。