(6)作物別施用法 (工芸作物他)


Q6−9−5 サトウキビには、どんな使い方をしますか?

A6−9−5 サトウキビは、平成6年から品質取引(糖度によって価格差をつける)となったので、収量とともに糖度を上げるためにも“土づくり”が重要になってきます。
サトウキビ畑では、枯葉(ハカマ)が多量に残ります。この枯葉は大切な有機質資源ですが、そのまま放置すると、さとうきびの萌芽が悪くなって欠株の原因となったり土壌害虫の発生源ともなりかねません。また、これを燃やしてしまえば大切な有機質資源が失われてしまいます。
そこで、サトウキビ刈取後の枯葉は、畦間にひろげ石灰窒素を10a当たり30〜50kg施用し、すぐ土にすき込むと枯葉の腐熟を早め、さとうきびの収量、品質も向上します。
石灰窒素の施用後は、そのままでもよいのですが、さらに効果は高まっていきます。

表6-9-1 サトウキビに対する石灰窒素の効果
(沖縄県北部・中部・南部普及所・1982〜1984年、3カ年平均値)
表6-9-1 サトウキビに対する石灰窒素の効果
(沖縄県北部・中部・南部普及所・1982〜1984年、3カ年平均値)
注) 石灰窒素(粒)は、40kg/10a施用

図6-9-6 石灰窒素の使い方
図6-9-6 石灰窒素の使い方