(6)作物別施用法 (桑)


Q6−7−1 桑の肥料として使う場合の施肥時期、施用量、施肥法等どうしたらよいでしょうか?

A6−7−1 桑樹は栽培期間が長く採桑量も多いので、緩効性で流亡の少ない石灰窒素は肥効が高く、特にその連用がきわめて効果的です。
これは石灰窒素の特性がすべてプラスに働くことで、桑質・蚕歩合・収繭量にも良い影響をあたえるからです。

1.使用時期
桑の肥料は冬肥、春肥、夏肥の3回に分けて施肥されますが、石灰窒素はその特性から冬肥と春肥が一番良いでしょう。
1.冬肥 : 12月〜1月ごろ。
2.春肥 : 発芽1ヵ月ぐらい前。

2.使い方
1.畦間に溝を掘って石灰窒素を散布し土とよく混ぜる。
2.畦間全面に石灰窒素を散布してから表土と混ぜる。

3.使用量
石灰窒素10a当たり40〜60kg。桑専用肥料も同時に施用して下さい。また、古くから土中堆肥をつくるのに使用されています。
晩秋蚕が終わった後、9月下旬〜10月上旬、全面施肥し桑の生育がよくなった例があります。