(6)作物別施用法 (野菜類)


Q6−4−8 トマトに対する石灰窒素の施用方法を教えて下さい。

A6−4−8 トマトに石灰窒素を施用して効果を上げる方法は3種類あります。
1.土中堆肥(土づくり)
秋に稲わら2〜2.5t/10aを約10cmに裁断して畑全体に散布し、石灰窒素を80〜100kg、ようりん60kgを散布し、ディスクプラウで30cmの深さにすき込む。これにより翌春には完全に堆肥化されます。
2.石灰窒素の全面施用
植え付けの7〜14日前に石灰窒素を100kg/10a施用することにより石灰窒素の緩効性効果、さらには石灰効果により増収効果とカルシウム欠乏症である尻腐病を軽減します。
3.太陽熱・石灰窒素法
太陽熱・石灰窒素法によりトマトの各種土壌病害が軽減されます。

表6-4-4  トマトに対する太陽熱・石灰窒素法の病害防除効果(栃木県農業試験場)
表6-4-4  トマトに対する太陽熱・石灰窒素法の病害防除効果(栃木県農業試験場)
備考) 施設栽培、播種9月中旬、定植11月中旬、収穫2月下旬〜6月中旬