(6)作物別施用法 (野菜類) |
Q6−4−35 レンコンに対する石灰窒素の使い方と効果を教えて下さい。 |
A6−4−35 石灰窒素が無硫酸根肥料であることの特性により、産地では慣行として石灰窒素が使われています。これは硫酸根肥料が、レンコンの肌色を黒くし市場価値を落とすためです。 茨城県土浦市の先進農家では、次のように使用されています。 石灰窒素を平均で10a当たり80kgを施用します。 施用するときは、できるだけ浅水にして植え付けの1ヵ月以前に全面散布し、散布したら速やかにすき込むことがポイントになっています。 また、この地域の早出し栽培(ビニール被覆)には、収穫後の8月末に石灰窒素を10a当たり120kg散布し、そのままで水を張ると翌春には茎葉が分解して2月代かき、3月の植え付け作業に障害も起きないと云われています。 なお、農薬効果としては、このほかにセンチュウやスクミリンゴカイの防除や雑草の発生をおさえます。 下表は、徳島県の施肥基準で、基肥に石灰窒素を75kg/10a施用しています。 表6-4-24 徳島県の施肥基準(普通栽培 10a当たりkg) (鳴門普及センター) |