(6)作物別施用法 (野菜類)


Q6−4−23 フキに対する石灰窒素の施用方法を教えて下さい。

A6−4−23 石灰窒素の緩効的肥料効果を利用した施肥法が、フキの産地で普及されています。
宮城県のフキの産地では、施肥設計例として根株の植え付け(9/中〜10/中)予定の2週間以上前に、10a当たり石灰窒素50kg全面に散布し完熟堆肥3,000kg、苦土石灰300kg、鶏ふん600kg、有機入り化成肥料100kgを土とよく混ぜておく方法がすすめられています。
しかし、土壌病害が激しく発生するところでは、露地の太陽熱・石灰窒素法をお勧めします(Q4-4参照)。
7月中旬に10a当たり石灰窒素200kg、鶏ふん1,000〜2,000kgを用いて露地太陽熱・石灰窒素法を約15日間実施し、その後15日間ぐらい湛水します。

表6-4-18 フキに対する露地太陽熱・石灰窒素法の白絹病防除効果

 

発病株数/10m2

収量比

臭化メチル

0

215

露地太陽熱・石灰窒素法

0

217

無処理

5.21

100

備考) 調査日は9月24日
大阪泉南地区では石灰窒素を基肥に施用するだけでなく、露地太陽熱・石灰窒素法を導入ことにより1,300〜1,500kg/10aの収量を上げています。