(6)作物別施用法 (野菜類)


Q6−−22 ニラに対して石灰窒素の上手な使い方を教えて下さい。

A6−4−22 ニラは畑を選ばない作物ですが、酸性土壌では生育が悪く葉先の枯れ込みが多くなるためpH6.5前後に改良しておく必要があります。
ニラは一般に多肥を好み、在圃期間も長いので、本州では地力を高めておく必要があります。そのためには、堆きゅう肥を十分施すとともに肥持ちがよく長効きする石灰窒素を10a当たり60〜80kgを苗の植え付け10〜15日以前に全面施肥し深く耕うん後、他の肥料を基肥に施用し植え付けると効果的です。
茨城県茨城町の産地では、間口4.5m、長さ50m(225m2)のハウスに石灰窒素40kgを5月上旬に施し、直ちにロータリーにて細かく耕うんし、5月下旬にもみがら、カニがら、骨粉、油かすなどを施し、ローター耕で深耕、10日ぐらい経過した後、もう一度耕うんして6月に植え付けしています。収穫は1月中旬以降で葉肉は厚く、葉幅も広く、甘味もあり、食味のよいものが長期間にわたって収穫されています。
また、この方法で連作障害も回避できるのでハウスの移設も必要がなく労力も少なくてよいと云うことです。