(6)作物別施用法 (野菜類)


Q6−−21 アスパラガスにはどう使えばよいのでしょうか?

A6−4−21 アスパラガスは多量の肥料を必要としますが、石灰窒素の窒素分は緩効性なので有効に吸収されます。
石灰窒素を秋冬期に60kgを全面に散布しておくと、春先まで効果が持続するとともに秋肥としての効果もあり、さらには根雪直前に散布すると野鼠の食害対策に効果もあります。また、春先融雪直後、萌芽2〜3週間前に基肥と除草を兼ねて10a当たり50〜70kgを表面散布することもでき、長野県の農家では、基肥と消雪を兼ねて10a当たり100kg施用して効果をあげています。
地力増進対策として、緑肥作物と石灰窒素を併用し増収した事例を(表6-4-17)に示しました。

表6-4-17 アスパラガスに対する石灰窒素とソルゴーによる土づくり効果
(福島県岩瀬農業改良普及所)
表6-4-17 アスパラガスに対する石灰窒素とソルゴーによる土づくり効果
(福島県岩瀬農業改良普及所)
備考) ソルゴー:7月7日播種、 9月10日すき込み (石灰窒素66kg施用、深耕)