(6)作物別施用法 (野菜類)


Q6−−16 キャベツ、ブロッコリーに対する上手な使い方を教えて下さい。

A6−4−16 石灰窒素は、肥持ちが良い、除草、土づくり効果などに優れた効果を発揮します。
下表は、キャベツを対象に石灰窒素の肥効を検討した事例で、基肥として石灰窒素80kg/10a施用した区と化成肥料で同量の窒素量を施用した区を設け、追肥は化成肥料を使用した試験です。石灰窒素区で増収しており、肥効が高いことを示しています。

表6-4-11 キャベツに対する石灰窒素の効果(北九州普及センター・1984年)
表6-4-11 キャベツに対する石灰窒素の効果(北九州普及センター・1984年)
備考) 窒素27.2kg施用、石灰窒素区のりん酸、カリはPK化成で施用

除草については、基肥施用時でも効果を発揮しますが、苗の植え付け2〜3週後に、苗の畝間に石灰窒素が苗に付着しないように40kg/10a程度施用することで、畝間の雑草防除に役立ち、その後土寄せにより追肥の効果が高まります。
また、緑肥作物の鋤込み時に石灰窒素を20kg/10a程度施用することにより腐熟を促進し、土壌の物理性の改善など土づくりの効果と地力窒素の向上に役立ちます。