(6)作物別施用法 (豆類)


Q6−3−4 大豆以外の豆類で石灰窒素の施用効果があった事例を教えて下さい。

A6−3−4 高級菜豆は、「甘納豆」「あん」などの原料として古くから北海道で多く栽培されていますが、連作すると着莢数や百粒重などが減少し収量が低くなってきます。この原因として土壌病原菌の寄生により根の活性が下がり、養分の吸収が抑制されることがあげられています。(症状として根が褐変する)
石灰窒素の効果は、次のように明らかにされています。
1.石灰窒素を10a当たり60〜80kg全面全層施用により、根の褐変症発生を軽減することで養分の吸収量が高くなり増収となる。
2.石灰窒素からの窒素が生育後期まで吸収されるので、よい結果となる。

表6-3-4 石灰窒素の高級菜豆「大福」の収量におよぼす影響* (北農60巻2号 1993年)
表6-3-4 石灰窒素の高級菜豆「大福」の収量におよぼす影響* (北農60巻2号 1993年)
* 1988年 豊浦町大和  ** 0kgは農家慣行区のこと