(6)作物別施用法 (水稲)


Q6−1−6 基盤整備田の水稲では、できむら対策に石灰窒素が効果があると聞きましたが、どのように施用するのでしょうか?

A6−1−6 基盤整備田では地力差のある切土、盛土、混土などが混在しているため、数年間は稲作のできむらが見られます。したがって、基肥を減らして追肥で手直しをするようにしていますが、できむらを解消することは容易ではありません。このできむらが、減収や品質低下の原因になっています。基盤整備田のできむらは、この地力窒素の過不足から生じるものと考えられます。緩効性の石灰窒素の施用によって地力窒素の代替的な効果がみられ、できむらの解消に役立ちます。石灰窒素を田植1週間前の荒起こし時に20kg施用し、深耕(15p以上)して下さい。

表6-1-3 基盤整備田における効果(三重県大安町の事例)

試 験 区

稈長(cm)

穂長(cm)

一株穂数

収量 (kg/10a)

比 率

わら重

玄米重

慣 行 区
石灰窒素区

84
87

22.0
20.6

17.0
19.8

543
711

420
504

100
120