(5)有機物分解促進効果


Q5−4 麦稈堆肥には、石灰窒素はどのように使うとよいのですか?

A5−4 夏期に麦稈を材料にし堆肥づくりに取り組んでいる事例を紹介します(埼玉県熊谷農業改良普及センターの指導要領)。
(1)堆積
1.6月25日麦稈収集運搬。
2.7月6日堆積作業。
3.麦稈1,500kgを約3.5坪の広さに6段に積んで3m×2.5m、高さ2.4mになった。
4.水分を握ってにじむ程度にふくませた。
5.石灰窒素75kg(麦稈の重量5%)を添加した。このうち45kgを積み込むときに各段に分けてまき、残りは(30kg)切り返しのときに添加した。
6.積み込んだ後、乾燥しないようにビニールシート(古ビニールでもよい)で覆った。
(2)切り返し
1.1回日 : 8月8日 このとき石灰窒素の残り30kgを添加する。
2.2回目 : 9月25日 実施
約4カ月後の10月下旬にでき上がり、容積は約1/6に減り重量は水分75%で約2,000kgとなった。

次表は群馬県普及技術資料に示されている石灰窒素の添加による良質麦稈堆肥の製造法です。

表5-3 堆肥づくり事例(麦稈100kg当たり)
表5-3 堆肥づくり事例(麦稈100kg当たり)