(5)有機物分解促進効果


Q5−2 石灰窒素を使って堆肥を上手につくる方法を教えて下さい。

A5−2 稲わらと石灰窒素を材料として速成堆肥をつくるときの手順を図5-1に示しました。

図5-1 速成堆肥のつくり方

なお、次の点に注意して下さい。
1.積み込み前日に500kg(約10a分)のわらに対して水150Lをかける。
2.わらを2〜3つ切りにして、わら500kgに対して水750Lをそそぎ、よくしめらせて(両手でわらを絞って水がにじむ程度)何層かに積み込む。わらを一層当たり20〜30p積むごとに石灰窒素2〜3kgを均一に散布し、積み終わったらその上をビニールフィルム等で覆う。
3.積み上がりは500kgのわらで200×200×160p位になる。
4.約2週間後に切りくずして水350Lをかけ石灰窒素5kgを散布しながら外側のわらを内側に、内側を外側に積み替える。よい堆肥をつくるには積み替え(切り返し)が必要である。
5.およそ5〜6週間で速成堆肥ができ上がり、堆肥の重さは使用した稲わらの約2倍になる。