(5)有機物分解促進効果


Q5−15 青刈り作物のすき込みに石灰窒素はどのように使うのがよいのでしょうか?

A5−15 トウモロコシやソルゴーなどのイネ科作物を輪作に組み入れ、これをすき込み堆肥と同じように地力増強をねらう方法はよく行われています。
イネ科作物は一般に炭素率が高いので、よく分解させないと作物に障害が起こる心配があります。この対策に石灰窒素が使われる例が各地にあります。千葉県で好成績を上げたよい事例を紹介します。
「スイカ栽培 : スイカを収穫した後の8月上旬にソルゴーの種子を4kg/10aを全面にまき、11月下旬 実がつき硬くなった頃(収量約7t)フレールモア(カッター)で細かく切り、その後石灰窒素60kgを散布して40p深さにプラウ耕する。翌年スイカを連作した結果、良品の多収ができた」。
なお、すき込み時の青刈り作物生育量などでも異なりますが、一般に石灰窒素基準量はl0a当たり20〜60kgであり、すき込み後の施肥はややひかえめにして下さい。また、野菜のところのQ6-4-5でも青刈り作物のすき込みと石灰窒素の関係を説明していますので、ご参照下さい。