(5)有機物分解促進効果


Q5−10 稲わら腐熟で施用した石灰窒素は他の窒素肥料とどのような違いがあるのでしょうか?

A5−10 稲わら腐熟に施用した石灰窒素の動きについて硫安と比較したものです。
図5−4は稲わら施用1年後の成熟期における資材由来の窒素の分配率です。石灰窒素由来の窒素は、硫安由来の窒素に比べて、水稲への吸収量がまさり、土壌中の残存率も明らかに高くなっています。石灰窒素由来の窒素は、地力窒素としての有機態窒素の残存量が多く、窒素の損失が少ないことを示しています。

図5-4 成熟期における資材由来窒素の分配率(秋田県立大学・石灰窒素だより149号)
図5-4 成熟期における資材由来窒素の分配率(秋田県立大学・石灰窒素だより149号)