(2)肥料効果


Q2−3 石灰窒素の石灰にはどんな効果が期待できますか?

A2−3 石灰窒素には酸化カルシウムとして石灰が約60%含まれております。これは肥料用消石灰(水酸化カルシウム)とほぼ同じ含有量になります。そのため、石灰窒素1袋20kgを施用すれば消石灰20kgを施用したことと同じになります。
石灰は土壌pHを作物に好ましい状態にするだけでなく、次のような効果があります。
1. 土のなかには主に細菌、糸状菌、放線菌の三種類の微生物が棲息していますが、土壌pHの改良により細菌が活発に活動し、有機物の分解が促進されます。
2. 石灰(カルシウム)と結びついたリン酸が増加し、リン酸の肥効を高めます。
3. 石灰は窒素、リン酸、加里に次ぐ作物にとって大切な養分で、石灰窒素中のカルシウムは作物によく吸収されます。石灰欠乏とされるサトイモの芽つぶれ症にも大きな効果を発揮します。
4. 酸性で多発するハクサイ、キャベツの根こぶ病を軽減します。