(1)石灰窒素のあらまし


Q1−1 石灰窒素は大変古く歴史のある肥料だそうですね?

A1−1 石灰窒素の誕生日は、その発明者アルバートフランク博士(ドイツ)が、1901年(明治34年) 1月14日と決めました。ですから石灰窒素はまさに20世紀とともに歩んできたことになります。
“石灰窒素”という名称は東京大学麻生慶次郎教授がドイツ語のKalkstickstoff“カルクスティクストッフ”を訳したものです。英語ではLimenitrogen“ライムナイトロジェン”と呼ばれることがあります。石灰窒素が生産されるまでは、窒素肥料はもっぱら回収硫安や天然鉱物のチリ硝石、油かすが用いられていました。それが大気中の窒素分を分離して生産されるようになったのですから当時としてはビッグニュースでした。1909年(明治42年)、日本でも製造が開始されました。
【石灰窒素の歴史】
生産が始まった頃は、石灰窒素の研究が十分でなく使用法も明らかでなかったため失敗する例が少なくありませんでした。このため石灰窒素から硫安に変成させていました。やがて研究が進むにつれ、そのまま使用されるようになりました。
100年余の歴史を分けてみると、おおよそ次のようになります。
1.硫安の原料時代(明治42年〜)
2.硫安より価格の安い窒素肥料時代(昭和10年頃〜)
3.無酸根肥料として、秋落水田や酸性土壌に推奨された時代(昭和20年頃〜)
4.肥料・農薬として利用評価された時代(昭和32年頃〜)
5.肥料・農薬・土づくり・特殊効果など総合的に利用される時代(昭和40年頃〜)
6.環境にやさしい肥料・農薬として利用・評価される時代(平成元年頃〜)