茶園では、大量の窒素施肥により地下水の硝酸汚染や亜酸化窒素の大量発生を引き起こし問題となっています。独立行政法人野菜・茶業試では、石灰窒素と有機配合肥料を使い施肥窒素量の削減等を検討しました。
その結果、土壌中の無機態窒素は、石灰窒素加用40kg区で慣行110kg区とほぼ同等に推移し、窒素の流亡を抑制できる可能性が示唆され、春3月に施用した石灰窒素の肥効は6月まで持続することも明らかとなりました。
さらに生葉収量、全窒素含量には大きな差は見られず、一番茶のアミノ酸含量については石灰窒素加用区が慣行区より高い価を示しました。
これは、石灰窒素による硝酸抑制効果と石灰窒素自身の緩効効果によるものです。茶に限らず、栽培期間の長い作物に使用をお勧めします。



>>Close

Copyright(C)日本石灰窒素工業会 1999 All Right Reserved